JMSアワード

JMS Award

1966年にはじまったJMS賞(JMSアワード)は、その名称や形を変えながらも我が国のモータースポーツ黎明期から現在まで連綿と続いてきた価値ある賞です。
モータースポーツは、シリーズポイントにより競技結果がそのままランキングとなるスポーツですが、この賞はJMS会員の投票により決定されるため、時として記録よりも記憶に残る選手が受賞することもあります。近年は、JMS賞に加え功労賞的な意味合いを持つ特別賞も設定されています。
JMSアワードの証となる銀杯は、年明けに行われるJMS主催の「JMS MOTORSPORT NIGHT」で受賞者に授与されます。

総合&レース部門

2023年 JMS賞:宮⽥莉朋(スーパーフォーミュラとスーパーGTの⼆冠達成。世界へ⽻ばたくチャンスを得た)
特別賞:⽴川祐路(2023年をもってドライバーを引退。⻑年の国内モータースポーツを盛り上げた功績を讃えて)
特別賞:ミシュラン(2023年をもってスーパーGT(GT500クラス)へのタイヤ供給に一区切り。⻑年スーパーGTを盛り上げた功績を讃えて)
2022年 JMS賞:勝田貴元(WRC唯一の日本人として活躍、12年ぶりに開催されたラリージャパンで3位表彰台を獲得)
特別賞:HOSHINO RACING/TEAM IMPUL(27年ぶりにSGTチャンピオンを獲得、SFでもチーム内で好バトルを展開するなどシリーズを盛り上げた)
2021年 JMS賞:野中誠太(FIA-F4でのチャンピオン獲得)
特別賞:本田技研工業(F1ドライバーズチャンピオン獲得に大きく貢献、ラストイヤーにファンの記憶に残る戦いを演じた)
特別賞:中嶋一貴(2021年でドライバーを引退、ル・マン24時間レース3連覇など長年の功績)
2020年 JMS賞:角田裕毅(FIA F2シリーズ年間ランキング3位、2021年F1のレギュラーシート獲得)
特別賞:小林可夢偉(FIA WEC(世界耐久選手権)年間チャンピオン獲得)
特別賞:佐藤琢磨(インディ500で優勝、2度目のインディ500制覇)
2019年 JMS賞:山下健太(スーパーGT選手権シリーズチャンピオン獲得、スーパーフォーミュラ初優勝)
特別賞:中嶋一貴(世界耐久選手権シリーズチャンピオン獲得。サーキットレースでは日本人初の世界タイトル)
2018年 JMS賞:山本尚貴(スーパーフォーミュラとスーパーGT選手権のシリーズチャンピオンを獲得)
特別賞:TOYOTA GAZOO Racing(ル・マン24時間レース初優勝、世界ラリー選手権マニュファラクチャラーズタイトル獲得)
2017年 JMS賞:平川亮/ニック・キャシディ(スーパーGT(GT500クラス)チャンピオンを史上最年少23歳ペアで獲得)
特別賞:横浜ゴム株式会社(創業100周年を迎え、長年幅広くモータースポーツを支え続けた)
栄誉賞:佐藤琢磨(2017インディカー・シリーズ第6戦「第101回インディアナポリス500」で優勝)
2016年 JMS賞:牧野任祐(全日本F3選手権とスポット参戦したスーパーGTでの活躍)
特別賞:富士スピードウェイ(開業50周年を迎え、長年にわたって日本のモータースポーツ振興に寄与した)
2015年 JMS賞:坪井翔(FIA-F4選手権で最多勝となる7勝をあげてシリーズチャンピオンを獲得)
2014年 JMS賞:野尻智紀(全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズでルーキーイヤーながら優勝)
特別賞:トヨタ・レーシング(FIA世界耐久選手権(WEC)においてダブルタイトルを獲得)
2013年 JMS賞:山本尚貴(全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズチャンピオンを獲得)
特別賞:佐藤琢磨(日本人初のインディーカーシリーズ戦優勝)
2012年 JMS賞:平川 亮(全日本F3選手権シリーズ&カレラカップのダブルチャンピオンを獲得)
特別賞:鈴鹿サーキット(日本初の国際格式サーキットとして開設50周年を迎え、長きにわたり日本のモータースポーツ界を支えた)
2011年 JMS賞:関口雄飛(資金難で開幕2戦欠場するも全日本F3選手権シリーズチャンピオンを獲得、マカオGP4位)
特別賞:アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ(東日本大震災の年に日本(JAF)のライセンスでル・マン24時間レースに出場し優勝)
2010年 JMS賞:小林可夢偉(F1世界選手権12位・JMSアワード2年連続3回目)
特別賞:ブリヂストン(1997年以来14年間のF1タイヤ供給)
2009年 JMS賞:小林可夢偉(2008-09年GP2アジア・シリーズチャンピオン。2009年F1世界選手権最終戦にてデビュー2戦目ながら6位入賞)
特別賞:大井こずゑ(2009年全日本ラリー選手権クラス1.5に参戦し、女性初のドライバーシリーズチャンピオンを獲得)
2008年 JMS賞:国本京佑(2008年全日本F3選手権でシリーズ2位に輝き、マカオGPで日本人二人目のウィナーに輝いた)
2007年 JMS賞:大嶋和也(5年ぶりの日本人全日本F3チャンピオン。スーパーGT(GT300クラス)とのダブルタイトルを獲得)
特別賞:故・本田耕介氏(長年にわたりプロモーターとして日本のモータースポーツ振興に携わった功績を称えて)
2006年 JMS賞:鈴木亜久里/SAF1代表(将来性を感じさせるチームでファンに夢を与えた)
特別賞:鈴鹿サーキット/鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)(20年間のF1開催)
2005年 JMS賞:小林可夢偉(フォーミュラ・ルノー/イタリア&ユーロカップでWタイトル獲得)
特別賞:新井敏弘(プロダクションカーWRCでFIAタイトルを獲得)
2004年 JMS賞:松浦孝亮(IRL挑戦初シーズンで4位、ルーキーオブザイヤーを獲得)
特別賞:アウディ・ジャパンチーム郷 郷和道(第72回ルマン24時間レース制覇)
特別賞:AGメンバーズスポーツクラブ北海道 田畑邦博(日本初のWRC主催)
2003年 JMS賞:片岡龍也(F3、GT、スーパー耐久などで広く活躍)
特別賞:土屋圭市(今季で引退。長年の功績を讃えて)
2002年 JMS賞:小暮卓史(F3チャンピオン。将来性を評価)
特別賞:星野一義(今季で引退。長年の功績を讃えて)
2001年 JMS賞:佐藤琢磨(英国F3チャンピオン、マカオGP制覇を成し遂げ、F1へステップアップを果たした)
2000年 JMS賞:高木虎之介(フォーミュラ・ニッポンでの圧勝。CART参戦への期待)
特別賞:長谷見昌弘、関谷正徳(今季で引退。長年の功績を讃えて)
JMS賞の選定は、それまでの単純投票から、会員よりアンケートを募った中から選定する事前ノミネート制を採用。
1999年 JMS賞:道上龍(Fニッポンにおける非力なローラシャーシでの活躍)
1998年 JMS賞:本山 哲(フォーミュラ・ニッポンシリーズチャンピオン)
特別賞:山路慎一(富士GTレース炎上事故における人命救助)
特別賞:ブリヂストン(F1への進出)
1997年 JMS賞:ペドロ・デ・ラ・ロサ(フォーミュラ・ニッポンシリーズチャンピオン)
1996年 JMS賞:服部尚貴(フォーミュラ・ニッポンシリーズ2位、GTでの活躍)
1995年 JMS賞:高木虎之介(ルーキーながらF3000シリーズ3勝の活躍)
1994年 JMS賞:関谷正徳(日本人初のルマン24時間レース優勝)
特別賞:京極正明(日本ダンロップにおける長年の功績)
この年からFKK杯の廃止に伴いJMS賞に一本化。当該シーズンを通して最も活躍した(印象に残った)選手に贈られるようになり、さらに価値ある賞として評価されることとなる。
1993年 FKK杯:星野一義 JMS賞:影山正彦
1992年 FKK杯:鈴木利男 JMS賞:服部尚貴
1991年 FKK杯:片山右京
1990年 FKK杯:星野一義 JMS賞:鈴木亜久里
1989年 FKK杯:高橋国光 JMS賞:野田英樹
1988年 JMS賞の対象が年間を通し、あらゆる4輪モータースポーツカテゴリーの中から選定されることになった。88~93年までは当時国内モータースポーツの発展に尽力した藤田亀太郎氏にちなんだFKK杯(藤田亀太郎杯)として最優秀選手を表彰、JMS賞は今後が期待される若手選手に対して贈られた。FKK杯:鈴木亜久里
1975年 この年から(年は不確定)、JMSビッグファイトトロフィーとして、JAF日本グランプリ、鈴鹿グランプリレースでもっとも活躍したレーシングドライバーに対して授与される。この年の受賞は高武富久美。その後70年代は、アレックス・リベイロ、中嶋悟、ディディエ・ピローニ。80年代に入って中嶋悟、松本恵二、高橋国光、長坂尚樹などが受賞。
1966年 前年にはじまった「日本グランプリ」が鈴鹿サーキットから富士スピードウェイに移ったこの年、ル・マン24時間レースにならった「JMS性能指数賞」を設定。第1回目の受賞者は砂子義一。その後、70年代前半まで日本グランプリを対賞レースとして、生沢徹、田中弘、ジョン・サーティースなどが受賞。

ラリー・ダートトライアル部門

1987年 全国的に盛んになったダートトライアルの振興のために「JMSダートラツアーシリーズ」を制定。翌88年まで開催。89年より全日本選手権が開催されたのにともない、同シリーズは解消。
1986年 全国的にラリー開催が困難になり、各地区戦が成立しなくなったため、JMSラリートロフィーの選定を取り止める。
1985年 JMSトロフィー・ラリーシリーズ2年目は、全国の全日本ラリー選手権(全日本および各地区戦が対象)全71戦(有効上位7戦)で開催。Oクラス(1301cc以上)チャンピオンは田中和夫、Uクラス(1300cc以下)チャンピオンは三好秀昌。
1984年 JMSトロフィー・ラリーシリーズがスタート。全国の全日本ラリー選手権(全日本および各地区戦が対象)全70戦で開催。初代Oクラス(1301cc以上)チャンピオンは大嶋治夫、Uクラス(1300cc以下)チャンピオンは川原和幸。
1983年 ヨーロッパ・ラリー選手権にならった全国を対象としたラリー選手権「JMSトロフィー・ラリーシリーズ」を開催。係数制をとったこの選手権は、83年はプレ選手権として開催。Bクラス(1301cc以上)チャンピオンは茅根秀紀、Aクラス(1300cc以下)チャンピオンは石田雅之。
1976年 JMSロンソン・トロフィーは、この年海外でもっともと活躍した日本人ラリードライバーに与えられ、サファリとサザンクロスで入賞した篠塚建次郎に贈られた。
1974年 石油危機のため、JMSラリーチャンピオンシリーズの開催を見合わせる。ただし、「サザンクロスラリー・JMSロンソントロフィー」として開催、出場した上位8人に賞を授与。
1973年 2年目のJMSラリーシリーズは「JMSラリーチャンピオンシリーズ・ロンソントロフィー」として開催。チャンピオンは綾部美津雄。
1972年 JMSラリーシリーズは「JMSラリーチャンピオンシリーズ・シビエトロフィー」としてスタート。初代チャンピオンは篠塚建次郎。
1971年 日本ラリー界の興隆をめざして、JMS選定によるラリー選手権を制定。72年からスタート。
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